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宮司ご挨拶


宮司ご挨拶   宮司  阪井 健二


 平素は当神社の護持運営につきご協力を賜り厚く感謝申し上げます。

 当社は菅原道真公いわゆる天神さんを主祭神とする土生町一帯の氏神様です。一町だけでこれほどの規模の氏神様をもつ町は他にあまり例を見ません。祖先から受け継いできた深い神様への信仰心と、連綿と続いてきた伝統と歴史に対する感謝と誇りの気持ちがこのように立派な氏神様をお祀りし、大切に守ってきたと言えると思います。

 いま日本の地域は急速に進むグローバル化の中で地域の特色を失い、全国のどこの地域も画一化された風景が広がっています。そして人々の生活は一様に豊かになっているかもしれませんが、地域の中の人と人の心のつながりは希薄化し、本来人々が生きていく心と暮らしのよりどころであるはずの地域が失われつつあります。

 今後地球規模で予想される環境や災害、治安の問題など否応なくこの日本の片隅の地域にも襲いかかってくることは間違いありませんし、もうその予兆は感じられます。現在の生活がどんなに豊かで安全なものに思えても、その生活がいつまでも続くとは限らないのです。

 地域が地域本来の力を失っている今、その地域で暮らしている一人一人の生活はまことに不安なものと言わざるを得ません。

 しかし私達の暮らすこの地域にはまだまだ祖先から受け継いできた歴史と伝統に基づく人と人の強い結びつきが残されています。その結びつきを今後も大切に守り深めていくと共に、増加の一途をたどる新住民の方々へもこの結びつきを広げていくことが急務の課題と思われます。

 人間一人一人の力は大変弱いものですが、人間は誰も決して一人ではありません。人と人がつながり助け合う時、大きな力を生み出していきます。その大きな力によって築かれてきたこの地域の歴史と伝統は、遠い未来までもこの地域に生きる人々の大きな指針となっていくはずです。大切に守り伝えることが現代を生きる私達に課せられた重大な責務だと感じます。

 この土生神社にお祀りされている神様は大変力のある神様として地域の人々に信仰されてきました。どんな時も氏神様に見守られていることに感謝しながら、日々の喜怒哀楽を氏神様、祖先、そして家族や地域の人々と分かち合い暮らす生活が続いてきました。そのことをもう一度思い起こし、どんな時にも氏神様と祖先に見守られていることを信じ、この地域の自然を慈しみ、自他の人生を大切に助け合い、あたたかい心が広がる地域であるように当社でも祈願し、活動していきたいと考えています。

 今後ともご協力をお願い申し上げますと共に、氏子崇敬者皆様のご多幸を祈りつつ、皆様のご参拝を心よりお待ちしております。